レジリエンス
レジリエンスとは
「逆境や困難、強いストレスに直面したときに、
適応する精神力と心理的プロセス」
(全米心理学会)と定義づけられる、
最近注目を浴びている考えです。
近年では個人・組織ともに通用する
「さまざまな外的環境・状況から圧力(ストレス)を
受けてもこれに適応し、
跳ね返し、
生き延びる力」として、
心理学の分野だけでなく、
組織論や社会システム論、
さらにはリスク対応能力、
危機管理能力としても広く注目される用語となっています。
レジリエンスという概念は、
ナチス・ドイツによるユダヤ人の大虐殺行為
「ホロコースト」で生まれた
孤児への追跡調査がきっかけと言われています。
トラウマ体験やストレス状況など、
ネガティブなできごとが起こったときに、
立ち直れる人も いれば、
心が折れてしまう人もいます。
レジリエンスは、3つの因子によって構成されています。
それぞれについて解説します。
1.新奇性追求
新奇性とは、さまざまな新しい出来事に対する興味・関心を指します。
また、今まで経験してきた活動や習慣にとらわれず、新しいことにチャレンジしていこうという気持ちも、新奇性追求にあたります。
2.感情調整
人は、何か自分にとって嫌なこと・不快なことがあると感情の起伏が激しくなります。
感情調整はこのような「いやだ」「苦手」「不快だ」「逃げたい」といったマイナスな感情の起伏を自らコントロールし、制御・調整して適切に表現する力のことを指します。
3.肯定的な未来志向
自分にとってポジティブな未来を期待し、その実現のために努力しようとすることです。
楽観的に生きるという意味ではなく、夢や目標をベースに実現するためのプランを思い描くことで、精神的な回復を促します。
2023/11/20. 20:44:58
逆境や困難、強いストレス
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